#29 - Bérangère Loiseau

Épisode 29

ベランジェール・ロワゾー

Bernard LoiseauグループCEO

1時間10分

受け継いだものを進化させる:ロワゾーにおける継承と革新

こちらで聴く

「グループの使命は、フランスの暮らしの芸術と美食という伝統文化を輝かせること。父が言っていたように、『幸せを届ける商人』になることです」

ベランジェール・ロワゾーとの対話は、私にとって大きな喜びでした。いまは女性が率いる名門の家族経営メゾン、フランスの卓越性に根ざした価値観、そして受け継いだものを守り、次へ伝えようとする彼女の身を焦がすような情熱。その歩みは深く心に響きます。

今回お迎えしたゲストは、ソーリューにあるフランス美食界を代表するメゾン、 ルレ・ベルナール・ロワゾーで育ちました。父ベルナール・ロワゾーは、ブルゴーニュの宿を世界的に知られる三つ星レストランへと育て上げ、歴史に名を刻みました。しかし、ベランジェールがわずか14歳のとき、突然この世を去りました。

当時、グループが存続できるのかと多くの人が案じていました。それほどまでに、ベルナール・ロワゾーの存在は大きかったのです。当時の状況を思い起こす必要があります。ベルナール・ロワゾーはスターであり、フランス人に愛される人物でした。10人中9人が彼を知っていたのです。

すべてが終わっていてもおかしくありませんでした。しかし母ドミニク・ロワゾーは、不可能とも思える困難を乗り越え、その遺産を守りました。20年後、ベランジェールが経営を引き継ぎます。フランスの美食とホスピタリティを代表する存在となったグループの、次の50年を築くという明確な志を胸に。

2013年、ベランジェールは家族のグループに加わり、徐々に経営を引き継ぎました。複数の言語を操り、ビジネススクールを卒業し、調理の職業資格CAPも取得。父の情熱と母の粘り強さを受け継いでいます。2023年にはグループのCEOに就任。伝統を尊重しながらも、独自のビジョンを打ち出しました。技術と卓越性という価値観を決して損なわずに刷新する。その難しい均衡を保っています。

「私たちはフランスの伝統文化の最も美しいものを体現しています」と彼女は語ります。その言葉どおり、ソーリュー、ボーヌ、ディジョン、ブザンソン、ムジェーヴ、さらには東京にも拠点を構えています。9月には、Vever発祥の地メッスにある、1844年建設の象徴的な旧魚市場にも進出し、フランス流の暮らしの芸術をさらに遠くへ届けます。

受け継ぐこと、困難から立ち直る力、そして継承されるものの美しさについてのエピソード。

このエピソードで、ベランジェールが振り返るのは:

  • フランス屈指の有名な美食のメゾンで過ごした幼少期。
  • 14歳のときの父の死と、メゾンを守り続けた母ドミニクの並外れた強さ。
  • 2013年のグループ加入から、経営トップに至るまでの道のり。
  • 歴史ある姓を背負いながら、自分自身の名を確立するという課題。
  • 数々の課題、コロナ禍、そしてメゾンの本質を守りながら刷新する難しさ。伝説的なコート・ドールの改装を例に。
  • レストラン、ホテル、スパ、パティスリーのネットワークを擁する、現在のベルナール・ロワゾー・グループ。
  • ロワゾー・アカデミーの核となる技術の継承。
  • メッスへの進出と、メゾンの新たな展望。
  • 彼女が語る大胆さとは、理性と感情が一致した揺るぎない信念。

ポッドキャストを無料で購読する